皆は、末っ子である俺を 道具扱いするつもりだったんだ。最初から。 何より、俺が一番剣技を仕込まれた訳だ。 辻褄があってしまう。 ………………なーんだ。 誰も、俺の存在を認めてないんだ…………。 なら、こんな家、出ていってやる!!! ………………そして、俺はこの家の在り方に 嫌気がさし、出ていった。 とはいえど、今までメイドだの執事だのに 周りの世話を任せていた俺には、 外で生きていく方法が分からなかった。