その時だった。
「………あれ、組長!!
刀を持った奴が居ます!!!」
「何………!!??
刀といえば………しっ、新選組!?
や、やばいぞ!!てめぇ等、
銃で撃ち殺せ!!!!」
運の悪い事に、ヤクザ共に
見つかってしまった。
挙句、銃だと…………!!??
俺は流石に銃は避けれるが、
彼方此方(アチコチ)からの銃弾は避けられない。
嗚呼、だが、銃弾如きどうでも良い。
沖田の心の痛みに比べれば。
そして、ゆっくりと目を瞑り、
撃たれるであろう、銃弾を待った。
────パン、パン、パァーン!!!!
銃の乱射された音が響く。
が、痛みは一向に来ない。
恐る恐る目を開けると。
俺の目の前にはいつの間にか、沖田が居た。
紫「沖田っ!?!?お前っっ!!!!
………………………は?」
俺は目を疑った。
てっきり、沖田は俺を庇い、撃たれたのかと。
──────────だが。
沖田は、撃たれてなどいなかった。
銃弾は、沖田の周りに落ちていた。
否。正しくは……………
沖田によってまっぷたつに斬られ、
無残に落ちていたんだ……………。