《楓side》










驚いた。




女である椿がこんなに壮絶な

過去があったなんて。














それに比べて俺は……………。













敵を斬る事が恐ろしくて、

その癖に斎藤一の様になりたくて、

でもなれなくて。
















ただの意気地なしじゃないか……………











椿の事を聞き、だんだんと泣けてきた。






何故椿だけこんな目に合ってきたのかと。


何故椿の弟は殺されないといけないのかと。























俺は斎藤一の子孫だが、そこまで

厳しく育てられないできた。



問題はあったけども……………。







それに耐えてきた椿はどれ程

辛かったのだろうか。



















知らず知らずに俯いていた俺は、

突然椿に抱き付かれた。










楓「……………え!!??」








思わず狼狽えてしまった。





だ、だって堅物の椿が………っっ!?←失礼w




















『……………楓は気にする事ない。


ただ、私は悲しいんだ。







自分の力不足のせいで、爽が死んで。



だけど、今なら……………楓。


傍に居てくれるでしょ??』












思わず赤面した。



つ、つ、椿が女言葉っっ!!??

















か…………可愛い………………ww












楓「…………うん。傍に居る…………。」














いつもの無表情、そして冷静沈着な

俺は何処へ行ったww
















『嗚呼、先に言っておくが、

特別な意味では無いからな??

あくまでも友情的な意味でだ。

ただ、私が壊れそうになったとき、

助けて欲しい。

逆に、楓が壊れそうになったら

私が助けると約束しよう。





……………それでいいな??』










楓「うんっっ!!!!」










……………俺、椿にベタ惚れなんだろな。


こんな甘えたことないし……………。










でも、椿で良かった。悩みも消えたし。













だから椿。




俺、頑張って椿の心手に入れてみせるよ。














俺は俺らしいやり方で、ね………………。