紫「大体の奴は、先祖と変えねぇようにした。

そして、或と无については双子だから

兄の或を優先させてもらう。

それで良いよな??」











やはり優先されたか。


皆は気付いてないようだが、无は

泣きそうな顔をしている。






闇、もっているな…………。







紫「何か質問あるかぁ?」






誰も言おうとはしない。

それはそうだ。


无以外誰も役職に不満は無いのだから。






しかし无は言おうとはしない。


押さえ込む気か…………。












……………私が言うか。














椿『異論がある。』





堂々と言う。


私にとってこれは許されない。








突然異論を申し出た私を皆が驚いて

此方を見てくる。



…………当たり前、か。





異論を申し出るのは

余程珍しかったのだろう。





紫「……………何だ。」




訝しげに聞いてくる。


女ギライだから極力私と話したくないのと、

決めた事に文句を言われたくない

からだろうな。


だが言ってやる。







椿『无の役職に異論がある。』








言った瞬間、无は固まり、皆は驚いた。





実際、皆揃って椿は椿自身の事で

何か言うと思っていたからw








予想外の事を聞かれ、吃驚しただけだ。







しかし、流石は局長に副長。


皆よりいち早く平常心に戻る。





紫「………何故、无なんだ?」




陽「……聞かせてくれ。」




椿『………良いだろう。』









お前等が気付かない无の痛み、

この私が教えてやる………!