『梅ちゃん?準備中なの?』




あら?
もう一人の悩み解決は、早そうね



『玉子…』



『…久しぶり』



『久しぶり…って、ごめんね。琢磨の事ごめんね』



『…私が鎌吉でも、多分同じ事してたと思う。…ありがとう、私の為に。辛い思いさせてごめん』



『…うんうん。ごめんなさい』



あらあら、いつから、そんなに涙もろくなったのかしら?吉子は



『さあ、仲直りしたところで、吉子、泣いてる場合じゃなくてよ。表の看板を営業中に戻してきて頂戴。あと、何飲む?』



『…ラジャ!私もアイスコーヒーで』


こうして、二人は仲直りをして、帰っていったわ


やっぱり、こういう時に全く虫が知らせないのか、ミッキーは現れないのよね



いつも一人タイミング逃しよね、あの子は



でも、何だかそれで、上手くトライアングルになっちゃってるんだけどね




さあ、私もそろそろ、店終いして、帰るかしら


何だか友達に会いたい気分ね、私も




カランカラン



『あら、すいません。今日はもう店じま…い…』



『…久しぶりです』



今日の私の館は色々な人が来るわねぇ

友達に会いたい気持ちが通じたのかしら?

でも、複雑な気持ちね…