『篠ちゃん、お待たせー。行きましょう』



『うん、行こうか』



『えっ?どういうこと?』



『どういうって、篠ちゃんが町をさ迷ってる所を私が拾って、そっちに目覚めたのよー、ねー、篠ちゃん♪』



『ねー、梅ちゃん』


ねー、梅ちゃんて……

嘘だー
嘘だと言って
ほっぺつねってー

瑞希あっちの世界に行っちゃったのー(涙)

生身の女より生身の年増男が好みになったのか

嘘だと言ってー
つねってー


『いったーい』