『余計なこと言うなよ』



『だって、本当のことじゃん。学校に行っていいなんて、奇跡だよ』



『こいつ、照れ屋だからな』



『そうなんですよー、喜一の学校で一緒に歩けるなんて奇跡です』



『大袈裟』



『本当の事だもん。だから、凄く嬉しいです。久々に伊達眼鏡の喜一も見れて幸せです』


えっ?目悪くないの?
伊達さんだったの?

何故に?


『先輩も彼女さんと文化祭満喫中ですか?』



『あー、彼女の美月。美月、喜一の彼女だよ』