お前むかつくねん②～人生かけて恋愛するばい

『玉田はどうやって知り合ったん？』



篠田に鎌吉の話をした後、聞かれた



琢磨は、梅ちゃんのお店の常連客で、私達も梅ちゃんを通じて、知り合いになった



いつも、スーツ姿でコーヒーを飲んでて、パソコンで仕事しながら、たまに梅ちゃんと会話して、たまにうちらの話し相手になってくれて、頼もしいお兄ちゃん的存在で…



そんな中、男に冷たい玉子が、琢磨の前では、凄く目をキラキラさして、勉強を教えてもらいながら、凄く楽しそうにしていた


鎌吉が、すぐ玉子が琢磨を好きな事に気づいて、玉子に言うと、いつもは素直じゃない玉子が



『琢磨といると、頑張れる。琢磨が好き』


って、本当にあっさり、素直に認めた



琢磨も最初は、ガキに興味はないみたいに言ってたけど、玉子に接するうちに、段々玉子に惹かれていって、二人は付き合うようになった



玉子は充分大人っぽいから、端から見てても、全然不釣り合いじゃなくて、パーフェクトなカップルだった



付き合って、まだそんなにたたないうちに、琢磨の海外赴任が決まって、二人は遠距離恋愛になって、玉子が卒業する頃、琢磨が迎えにくるから、それまでお互い頑張ろうという言葉を頼りに玉子は頑張ってたんだけどね…



『付き合いだしたのは短くても、かなり、お互いを必要として、なんか不動のカップルって感じやってん。玉子人生初の一目惚れだしね』




『…そうか。お似合いのカップルか…』



そして、篠田が静かに話し出した