あー、ダーリン
ダーリンに今日一緒に帰れない事をお話ししなければ
『きいって、彼女いるんだね?』
『きい?…』
『あっ、喜一君…』
『きいか!俺もそー呼ぼーかな。…彼女?そーいや、中学からずっと付き合ってる奴いたんじゃねーかな?』
『なっ…長っ…』
『確か彼女は他校だから、一緒に歩いてんのでも見た?』
へー、遠距離恋愛しているんだ
瑞希と私が近距離恋愛だとしたら学校が違うから遠距離になるよねー
『いやいや、ちょっとお話しをしまして』
あっ、これ以上は、あまり話すといけませぬわ
誕生日聞いたんがバレてまう
瑞希ったら、誘導尋問が得意なんだからー
危ねっ
『学校で会ったの?俺、あいつに全然会わねーな』
私も全く会いません
意図的ですー
『あいつが、彼女の話するって珍しいな。美月、気に入られてんだな。良かったな』
いやいや、良かったなって…
禁断の恋に発展しないか心配はないのかい?
『?』
まっ、それはおいといて
今日帰れない話せねば…

