お前むかつくねん②~人生かけて恋愛するばい

でも、琢磨だから
琢磨にだけ出来ること
それは…


『本当だよ。遅いよ』


我が儘を言うこと

琢磨を困らせる事を言うこと


強がりじゃなく、甘えたくなるの

琢磨にだけだから…




『ごめんな。でも、会いたかった。忘れたことなんか一度もなかったよ』



会いたかった

本当に?私に琢磨も会いたかった?

凄く凄く嬉しい



『私もずっと会いたかったよ』



目の前に琢磨がいるなんて、夢みたい


琢磨の声をまた聞けるなんて
琢磨のたくましい腕で抱き締めて貰えるなんて


なんて、幸せなんだろう



『琢磨…』



『うん?』



『…もう…一人にしないで…』



『ああ。もう離さない』



そう言って、琢磨はキスをしてくれた



琢磨の温もりを体全身で感じれた


やっぱり、私は琢磨のもの


もう離さない


そして、離さないでね



琢磨と見た花火を、一生忘れないだろう

最初の花火も今日の花火も


私の宝物だから…