お前むかつくねん②~人生かけて恋愛するばい

『幸、はい、これ』


梅ちゃんが、コーヒーと一緒に、一枚の絵葉書を渡してくれた


『たくちゃんからよ。あなた宛よ』



琢磨…

とても綺麗なヨーロッパの花火の写真と琢磨の直筆があった



『幸と見た花火綺麗だったな。またいつか二人で見よう。それまで、お互い頑張ろうな』



琢磨と初めて結ばれた日

花火大会の日だったね



二人で花火を見て、花火を見ながらキスをして、琢磨に抱かれた



琢磨がホテルを予約してくれて、二人だけで見た花火



『花火よりも幸のほうが綺麗だよ』
と、囁いてくれた


次、花火を見るときは琢磨とって決めてる



だから、それまでは、花火は見ない…



ずっとそう思っていた


琢磨が日本に帰って来ていると知ってからも…
私にもう会わないと聞いても
それでも、いつか琢磨と見る、見れるって信じてた


何年も琢磨が傍にいないように感じたけど、自分を信じて、琢磨を思って待っていれば、琢磨と会えると思ってた


本当に、信じて待っててよかった