お前むかつくねん②~人生かけて恋愛するばい

『虎太朗っ』



『図星ー。瑞希よかったな。美月ちゃん、こいつ男として尊敬するくらい我慢してたんやで。君の事、凄く大事に思ってるのは、親友の俺が保証する』



『…はいっ』



『瑞希、また勉強教えてよ。明日とか会える?』



『…いいよ』


『じゃあ、明日家行くわ。ほならば。美月ちゃんまたねー』



嵐のような人



『びっくりしたろ?ごめんね』


うんうん、
あの人が瑞希の親友


瑞希は誰とでも隔てなく付き合ってるけど、男だからか、これって特定の子といるってなくて


でも、中学からの大事な友達はいるって言ってたのが、彼だったんだ


荒れてる瑞希をいつも支えてくれて、彼がいなかったら、もっと荒れてたと思うって言ってた



最初は、転校してきた瑞希に慣れなれしく近寄ってくる、虎太朗がうっとおしかったけど、いつの間にか居心地のよい存在になってたと話してた


男同士の友情もいいなあ


『美月も明日一緒に勉強する?』



いえいえ、男同士、積もる話もあるでしょうから、あたしは遠慮しますわよ

それに、照れ臭いし


『じゃあ、わからないとことかあれば、電話してこいよ』


そう言ってくれたのに、私は玉子さんに連れられて、梅の館にいってしまった今日なのでしたー


でも、明日からモード切り替えないと、明後日から試験だー



はははー

やばっ


大人の女になったんだから、進学もばっちり決めないとやばいざんすね