お前むかつくねん②~人生かけて恋愛するばい

『…綺麗だよ。…でも、美月が嫌なら電気消すよ』


瑞希は、そう言って、ライトを暗めにした



『…これで大丈夫?』


瑞希は優しい


本当は消したくないとも思うけど、初めての私の為に、私を凄く気遣ってくれて、嫌な顔もせず、すぐそう言って消してくれた


そんな心遣いに、嬉しくて涙が出た

初めてが彼でよかった
彼に捧げたいって…思って



『…ごめん。…やっぱ、急ぎすぎたか…。今日はこのまま抱き締めるにしとくよ』


すまなそうな顔をしながら、おでこにチュッてして、涙を拭って抱き締めてくれた