『おっ、もう機嫌直った?えのき最高!一応目指してる』



『ここに就職するの?』



『まずは、専門学校行きながら、ここでシェフの技勉強させてもらってから、先は修業修業だ』



はぁー、なるほど、専門学校ねぇ



そんな簡単にパティシエになれるわけないか



軽いけど、先が決まってるノッキーはある意味尊敬



篠田は大学行くみたいだけど、私の旦那様になる以外に、何か将来したいことあるのかなぁ?



玉子も鎌吉も海外にいっちまうし、篠田も海外とか言っちゃうのかい?



私もパティシエになるとしたら、海外武者修業ってことで、私も海外と言う手もあるなあ


そうしたら、梅ちゃん、寂しがるなあ


でも、ということは、今からお菓子と英語を頑張って勉強したら、何とかなるか



『お前もパティシエになるんや?しかも海外とかなんとか?すっげー、夢持ってんのな?やから、あんな覚えが早いんやな』



おぅー、またしても口に出ていた


『なら一緒に厨房借りて、ケーキ作り練習しょうぜ』


うっ、うん?


私パティシエになるの?


なんか、不純な動機


でも、甘いの大好きな私には、もってこいかなあ