でも、美月ちゃんは、最後にこう言ってくれた


『私はゆかちゃんと…友達でいたいです』



涙出ちゃった


こんな、私でも友達と思ってくれるんだ?


『いいの?私、卑怯者なのに』



『ゆかちゃんも、モテるから色々大変だったんだから、仕方ないよ』


ちょっと、的はずれた答えをくれた彼女が、友達でいてくれて、凄く嬉しかった


友達なんて、いらないと思ってたけど、友達っていいかもって初めて思った



そして、美月ちゃんが、友達の証って言って、梅ちゃんの館に連れていってくれた


そこに、この前の妖艶な女の子、玉子ちゃんもいた


『あなたが、ゆかちゃんね。よろしくね!』


『どうも。えのきの天惚けには敵わなかったみたいね』




また来たいと思える空間だった


こんな、私を許してくれてありがとう


そして…
瑞希、さようなら
さようなら、私の初恋