でも、瑞希はそんな優しさを隠して、凄く荒れてて、よくケンカもして、たまに停学もくらってた


何かにもがき苦しんでるように見えた



瑞希はあまり笑わないけど、笑ったら胸の奥がキュンてなるくらい、素敵な笑顔をみせる


そんな瑞希を好きになるのに時間はかからなかった



瑞希はとにかくモテた


特に年上の先輩からは、中学生とは思えない男の色気が溢れてたからかな

年下には憧れられ、同級生にはときめかれ…



何人かと付き合ってたけど、長くは続いていなかった



瑞希が

『ゆかと話してると落ち着く、やっぱ、言葉も合うからかな?』

そんな、ドキっとすることを言ってきた



だから、好きな想いを告白する時が来てかと思って口を開こうとしたら…


『なんかさぁ、付き合うと、女って、めんどいね。でも、ゆかはそういうの抜きで向き合えるから楽』



屈託のない笑顔でそう言った