「ここが私の家よ。さあ、入って」


ウチの家よりは大きいなぁ…
しかも、綺麗や。


「邪魔すんで~」


吉本芸人みたく言いたくなって、言ってもうた 笑
けど、誰も笑わんし、反応もなし。
つまんない家やな~


そんとき、


「ぶっ!ふははははは」


急に笑い声が聞こえた。
顔をあげると、ちっこいけど綺麗な顔しとる男が立っとる。


「おまっ、お前、邪魔すんで~って!!」


爆笑しとるやん!
よし、うけたみたいや!


「俊、私の姉の娘の框 狸鬼よ」


絢はんがウチの年とかペラペラ喋る。


「年上!?うゎー…。………にしても良いな、その名前」


うわー…って、俊っちゅー奴はウチより年下!?


って、今いい名前って…!?


「やんな!ウチの名前、珍しくてかっよくてええやろ!?オカンとオトンの形見の一部やねん!」


俊の手ぇをブンブン振って、ニコニコ笑う。