2人で家をでて、1時間。 ただいま、電車に揺られてます。 「ねぇ羽琉? どこ行くの?」 「何度聞いても教えてなんてあげないよ?」 クスッと笑う羽琉。 もーーー! 教えてくれてもいいじゃん。 ケチバカアホ羽琉。 「あ、いま俺のことケチとかバカとか思っただろ。」 ギクッ 恐る恐る羽琉の顔を見ると、 満面の笑み。 逆に怖い。 普段、感情を表に出すのは少ない方の羽琉が。 こんないじわるだなんて… 幼馴染だからって、知らないことの方が多いのね。