-IN- 「南〜、今日放課後いいかぁ?」 中橋先生が私を呼び止める。 「はい、いいですよ」 満面の笑みで答える私。できるだけ可愛く、何も考えずに。 まーくんに待ってて、と伝えて中橋先生の待つ数学教官室へ。 「失礼しまーす」 ドア開けてみると、部屋は電気がついていなくて真っ暗だった。 「あれ…先生?」 電気のスイッチを探っていると、後ろに人の気配がしたのと同時にドアがしまった。 「えっ……」 同時に誰かが後ろから抱きついてきた。 「南……」 「せ…んせ?」