厳しいけど、これが現実。
「野生動物はなるべく野生に帰したいが、今回は別だ。」
“みんなで見守りましょう”なんて綺麗事は通用しない。
今のところ人間に危害は加えないが、何かあってからでは遅い。
こいつのためにも、人間のためにも保護するのが1番だろう。
「もちろんです!このオオカミは市で責任を持って保護します!」
男はハッと我に返ると、断言をした。
頼りないが、正義感は強そうだからきっと大丈夫だろう。
不思議にオオカミも懐いてるみたいだったし。
「じゃあ、頑張れよ。」
「はい!」
さっきまでしょげてたくせに、立ち直りの早い返事に思わず笑ってしまった。
