オオカミは、前足から血を流していた。 止まらない血。 僕はただ、タオルで抑えることしかできない。 「救急車、、、じゃない。動物病院だ!」 酔いは冷めていたが、完全にパニックに陥っていた。 だからだろう。 僕はオオカミに話しかけていた。 「僕じゃ君に何もできないんだ。今から病院に連れて行くから。車まで歩ける?」 僕一人じゃこの巨体を抱えて、車まで運ぶことは不可能だった。 オオカミは、僕の言葉を理解してくれたのか立ち上がる。 そして、僕の後について車に乗り込んだ。