あ、こいつ笑ってやがる。 からかって楽しんでるのね。 私がいつまでもやらっれぱなしだと思わないでよね。 「ふーん。じゃあ2人とも行きましょ?」 「「葵(ちゃん)!?」」 2人の手を引いてさっさと駅の中に入る。 抗議の声が聞こえたけど無視。 「葵!」 「っ!?」 ずんずんと歩いていたら、突然後ろに引き寄せられた。 見上げた顔はすごく焦っていて。罪悪感を感じなくも、無い。 「ごめん…。からかいすぎた」 しゅんとしている伊織は何か…可愛かった。