伊織はきっと慣れっこなんだろうけど。 前みたいに嫉妬して逃げる様なことはしないけどやっぱり悔しい。 だから握られた手は握り返さなかった。 「葵ー!伊織くんー!!」 駅に着くと既に美桜と恭祐くんが待っていた。 意外…。この2人だったら遅刻してくるかなと思ったんだけど。 私達も結構早くでたし。 「珍しく早かったな。お前のことだから遅刻だと思ってたんだけど」 「ひでーな、伊織!俺だって早くくるんだぜ?」 「いつも遅刻してんのはどこのどいつだよ?」 「う、うるせぇ」