「…で、もしかして何かあったの?」

「え、あ、いや...」


やけに焦ったように目を泳がせてしどろもどろに話す畑辺。



「ん?」

「えっと!絶対に邪魔しないから泊めて欲しいの!」

「えっ、まっ…」

「ごっ、ご飯ちゃんと作るしっ、お風呂だって掃除して溜めるしっ、なんなら背中だって流すよ!それに図々しくベッドで寝ないしっ、ソファーで寝るしっ…」


必死に泊めてもらえるように色々すると言う畑辺。

さっきから同じ階に住む住人がエレベーターから上がってきてこちらを見ている。


「ちょっ、ちょっと待った!」

「えっ!?」


俺が行き成り大きな声を出した事に驚いたのか肩をビクリと震わせ口が止まった。