太田君(改)は、あたしを見るとにんまりと笑う。

「何か分からないけど、腹が立つわ!」

「はい会長、太田君ストップー」

怒りで我を忘れかけていると救世主、もとい普段は鬱陶しい富岡が間に入ってきた。

富岡は咳ばらいを一回して、あたしを見た。

「会長は席に座って下さい。太田君はこっち」

ぐいぐいと太田君の腕を引っ張って、生徒会の応接室に向かった。