強がり彼女と恋と嘘。

「いえ…別に」

「気持ち悪いわ。早く言いなさい」

「じゃあ、遠慮なく。太田君来てますよ」

「え?」

「ほら」

くいっと顎を突き出して、場所を指す富岡。

そこを辿って行くと、よれよれのカーディガンを着た男子が立っていた。

「失礼ね。人違いだわ」

「いや、でも季節外れのよれよれのカーディガンを着てる男子なんて太田君以外いませんよ?」

「確かに暑いし、変だけど…。太田君はもっとむさ苦しいわ」

そう、今視界に入っている男子のように可愛い顔を出してないもの。