強がり彼女と恋と嘘。

頭をあげた富岡の顔は青ざめていて、あたしが怖かったのが伝わってくる。

「どんなに怖くてもね…男でしょ!?簡単に頭下げんな!」

「酷い!男に対する差別だ」

「言葉に語弊があったようね。日本人ならってことよ」

「いや、日本人の最後の必殺技なんで」

コイツ…今、最後の必殺技を使いやがって。

「とにかく、今じゃないわ。その必殺技を使うタイミング」