「……う、嘘でしょ?」 「嘘じゃねえよ~?こんな嘘ついてもなんの利益もねえしぃ」 そんなバカな。 だとしたらあたし、また幼稚園の時とおんなじパターンじゃないか。 幼稚園の頃された数々の嫌がらせ。 ……考えただけでも恐ろしい。 「つーか、」 「え?」 桃真がいつもより数倍妖しいムードを醸し出し、……それはそれはゆっくりとした手つきであたしの首筋をつぅ、と人差し指でなぞる。 ………何してるんでしょう。 「今はそんなこと、どうでもいいんだけど」