「ほ、ほら、もう帰らなきゃですよ」 「あ~?なんで楓弥待ってんのに帰らなきゃいけねえの~?それに帰ろうと思ったらすぐ帰れるしー」 え、なんで? 即座にそう思ったあたしの考えを読んだのか、桃真がいちいち溜め息をふぅ、とつきながら言った。 「知らねえのかよ。俺らの家隣じゃねえか」 ……衝撃的すぎる言葉を。