「……あのよー」 「な、に?」 「……どれくらいやられてたんだ、よ」 言いにくいのかつっかえながら桃真があたしに聞く。 殴られてた時間、かな、言いたいこと。 「…昼休み中ほとんど」 「っつーことは30分くらいか」 「う、うん」 なんか桃真の有無を言わせないような雰囲気が、怖い。 「ふうん」 それから双子は互いに目を見合わせて、『よし』と掛け声みたいな声を出した。