「春日って……」
「どっ……んだけ落ち込んでんだよオマエ。…ぶっ」
「だって春日だよー…？」
「嘘だって嘘」
まだ吹き出しながらあたしの頭をぽんぽん、撫でて。
「ほら、そろそろほんとにいかねーと怒られるぞー」
「、あーい…」
ホントはもうちょっと一緒にいたかったんだけどなぁ。
何だか少し名残惜しい。
「……………次、」
「？」
「次何かあったりされたりしたら、俺が絶対、一番にオマエを助けに行くから」
「………」
「だからオマエは安心して仕事しろ。……その服もスカートちょっと長くしろよ、あほ」
あたしが行きたくなさそうにしていたのはさっきのことを思い出したからだと楓弥が勘違いしたのか、少し照れくさそうにまた、あたしの頭をくしゃり、優しく撫でた。
「………うん。楓弥ー」
「ん？」
「すきー」
「……ふーん」
「耳、赤くなってますよお兄さん」
「うっせ」
