平常心で行こうと思ってるのに自然とずかずか、イライラしてるみたいな足音が鳴る。……間違った。 イライラしてるみたいじゃなくてイライラしてるんだ。 やっぱりぶーっとふてくされながら双子のそばを通って猫耳を被る。 へっ。もうお前らなんか知らん!とやけくそになっていると。 「…………え、」 「………?」 あたしよりも高い位置から小さい声が上がる。この声は、 「……オマエ、何その服」 ………金髪のアイツ。