「…………シャッフル、足りなかったか」
ぼそ、と金髪猫が呟いた。てことは合ってたってことだよね。
「いいよ、別に。また目隠ししても絶対分かるから」
『……………』
余裕でそう答えるあたしに押されたのか何なのか、もう二人はシャッフルしなかった。
「……なんで分かったんだよ~、ぶーちゃんのくせにぃ」
「分かるでしょそりゃ。別々の人間なわけだし」
「何で分かったんだよ。やっぱ髪、もっと似せれば良かったのか?」
「だから違うって」
「じゃ、何で見分けたんだ」
「……」
じーっとあたしに顔を近づける金髪。近い。邪魔。
「……秘密」
少しからかってみようと、人差し指を立てて唇に当て、悪戯っぽく笑ってみた。………ら、
『っ、』
二人の顔が少し、意表を突かれたみたいな、そんな顔になっていた。
………この反応は予想外なんだけど。
もっと……「はあ?何オマエ。キモッ」みたいなそんな感じだと思ったのに。

