「よしじゃーちょっと待て」
「は?」
「ほれほれ、つべこべ言わずにほい、これどーぞ~」
「え、あ、どうも…」
「早くソレ、着けろよー」
ぽん、とごく自然に渡されたのは―――――――――真っ黒い、布。
スポーツタオルよりも少し小さいくらいの大きさ。
「……ええと、コレをどうしろと」
「だから、ソレを着けるんだよ」
「どこに?」
「目。目隠し」
え。
「ちょっ……!いっ、痛い!」
「オマエがもたもたするからいけねーんだろーが」
「そーそー。さっさと着ければよかったのに」
あたしがびっくりしている間に、奴らは下へ着地、そのすぐ後にあたしにタオルを巻きつけてきた。
………おいおいおい。

