「ふん。あんたらの言うことなんて信じない」
「ふうん?じゃ、証拠があったらどーする?」
「え?」
聞き返したあたしを、面白そうに茶金色の髪の猫が言う。
「ほれ。これ見てみろ」
「え、なんでスマホ持ってるの」
「小っちゃいことはー気にすんな☆」
「ハイわかちこわかちこ~………じゃないわ!!」
「おっ、ノリツッコミ上手い。で、コレ。これが女王」
つんつん、画面を指さす色気猫。あ、このネーミングいい感じだ、今度からこれでいこう。
スマホの画面には。
「………ええっと。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「何~?」
「女王様とさ。メル友なの?」
「うん。そう。それ、女王が送りつけてきた自撮り写真」
マジでか。
画面にはメール履歴、とはっきりかかれていて、女王らしき女の人が上目遣いでポーズを撮っている写真が添付されていた。
最先端だよ。凄いよ。小顔になるコツ全部使ってそうだよ。

