なんでもかんでも二人中心に回っていた世界に、侵入者が現れたんだ。 まだ子供だった俺は、いらいらいらいら…ずっとアイツに怒りの感情がうごめいていた。 久しぶりに今日アイツに会ったとき、あーあ、と思った。 また、“侵入者”が来た。 そう思った。 だけど―――奴は成長していた。 ただの『いじめがいがありそうな』奴じゃなく、間違ったことには全力で向かっていけるような奴に。