「んー……………あ、」 学校でもつけられるもの。それをヒントに閃いたものは一つ。 ………髪につけるやつどこだ。 ピンとかゴムとかその辺の――――――― あ゛ーっ、こういうのに疎い自分がやだ。 ……と、少し自暴自棄になっていた時。 「いらっしゃいませー!」 元気のいい声が聞こえてきた。 ふ、と顔を上げると、いかにも若い女が好きそうなカジュアルっぽい外観の店があった。 ここならピンでもゴムでもあるだろう。 俺はごくりと唾を飲み込んで、足を踏み入れた。