アイツの誕生日が明日、ということは知っていた。 放課後、ぷらぷらと軽い鞄を持ちながら、さてどうすっか、考える。 サプライズ……にはしてえな、でもアイツ変なとこで勘いいし。 んー。料理……ケーキとか作るか?でも女々しくね? んー。んんんんんん。 「……とりあえず色々見て決めよ」 俺は口元が自然とゆるゆるになるのを感じながら、足音軽く、ええと、なんだっけ、アイツとこの間服を買いに行った場所へと向かった。