餃子の皮に中身を包む作業をしつづけ10分。 「うあ、髪が邪魔だ…」 意外なところに落とし穴があった。 「あ~、ぶーちゃん髪ちょー長いもんね」 にらを全て切り終わり、包む作業に移ろうとしていた桃真があー、とめんどくさそうに言う。 いちいちいちいち髪が目の中に入ることがあるのだ。 が、手は汚れている。髪を触ることはできない。 あーっ、めんどくさっ。 「しっかたないなぁ、俺が結んであげよう」 「え、手がきたな、」 「にら切り終わってから一回手ぇ洗った」 「お、じゃあお願いします」