「……」 「顔、赤」 「……ぅー」 耐えきれない、この笑顔と優しい声。 思わず楓弥の胸板にぐりぐりと頭を埋める。ダメだ、このままじゃ流れに押される。 あたし今酷い顔してる。 なんか恥ずかしすぎて泣きそうだし。顔絶対赤いし。 「何だよ急に」 「………アンタのせいであたしはブスまっしぐらだ」 「は?」 「……ばか」 ばか。ホントにばーか。