「おめーさ、」 「何?」 桃真があたしに向けてくる。冷たい冷たい目線を。…見てるこっちの気分が悪くなりそうだ。 だけどあたし、気は強くなったからそんなことじゃ怯まない。 「ど~して今日たまたま会った奴にそんなこと言われなきゃなんねえの~?ハッキリ言ってそーゆーの、迷惑なんだけど」 頭をガシガシ掻きながらこっちを睨んでいる桃真。楓弥も黙ってこちらを見ている。 そりゃそうだ、今日久しぶりに会った奴に偉そうに説教されたら誰だってウザいだろう。 でも。