「ん、………ぅ、」 「何だよ。起きたならさっさと一人で行けドブス」 喋りかけても返事は返ってこない。 かわりに。 「………ふ、…ぅや」 小さな小さなその声が聞こえた瞬間、俺の足がぴたり、止まる。 やめろ。 「………俺は、」 オマエが嫌いなんだよ。 嫌いなはずなんだよ。