ぽかーんとしながら男子の方向を見る。 スリーポイントってかなり難しい、よね。 ……………二人とも、凄いなぁ。 そう思って俯いた途端。 (………………あれ、) 体が急に重くなっ、 「っ橘さん!?」 さっきまで聞こえていた黄色い歓声と歓喜の声は一瞬にして消え去って、代わりに聞こえたのはあたしの苗字。 あとは、バタンとあたしが倒れる音だけだった。