パニック状態になっているうちに、教壇の上に紙がたくさん置かれる。 「ハーイじゃあくじ引いてってくださぁい☆」 あああああ! お願いお願い、お願いだから神様仏様、どうかあの双子特に楓弥とは席近くしないで!! 祈りながらくじを迷いに迷って引き、どうかどうか、とまた祈る。 両手で紙をぎゅっと握っていれば、どこかで声が聞こえてきた。 「ふ~う~やく~ん。何番でっした~?」 「12」 「……………わぉ、俺14番。また近いじゃん」 …………さっと自分の紙を見る。 ……………………ああ。 詰んだ。