おかしい。 もう一度ちらりと目線をそっちに移す。 「………!」 その瞬間。“奴”と目が合った。 ………どうしよう、目が逸らせない。 絡む視線は双方、逸らすことができないかのようにじっととどまっていて。 ………あたしの目に映るのは。 ――――――――――きらきらと輝く、真っ暗な夜空に見合わない金色の髪。