「………だからぁ、一緒に行ってくれませんか?場所が分かんなくて…」 「お願いしますぅ…!」 …二人の周りに集まる女子。 ぐりん、その光景を見ないように体を動かす。 ばくばくばく、と体が危険信号みたいに鳴ってる。え、待って。 な、に。 どうして。 どきんどきん、心臓がバカみたいに鳴り響く。 違う、違う違う。 自分に言い聞かせてもその音は止まらない。 なんで、こんなに動揺してるの。 落ち着け、落ち着けあたし。