ちょ、ちょっと待って。あたし生粋のわたがし好きだから! はやる気持ちを抑え、振り返りもせず二人に言う。 「あ、あたしわたがし買ってくる!」 「いってら~」 後ろで桃真の声が聞こえる。よし。 ダッシュ! あたしは今世紀最大くらいのスピードでその屋台まで走って行った。