ちょっとーもっとなんかないのー?と言う桃真を横目にずんずん奥の方へ進む。人が結構少ない。 「あーあ、テンションだだ落ち~」 「それは良かった」 「ひどーい」 「ひどーい」 楓弥が桃真に同調する。―――――――――良かった、今日は何とか乗り切れそう。…と、そう思っていたところで。 「………!」 あ、あれは……。ま、マジか。 あの真っ白な真っ白なフォルムは! 「わたがし様!!」