「ど、どうしよう」
あたし高校生活崩壊しちゃったんじゃ?
だとすればあたし、3年間ずっと、ずーっとしらじらしい目を向けられることになるのでは!?
「知ったこっちゃねーな。ファイト」
「ファイトって!」
そんなのあんまりだ。
「ま~、ぶーちゃんが俺らのお願い聞いてくれるっていうなら、俺らが協力してやるよ」
「はっ?…」
…こいつらに頼むのはすごく癪だ。でも…。
『助けてもらう』と『高校生活崩壊』を天秤にかける。
……うーん。
僅差で。本当に僅差で。
高校生活崩壊よりは、『助けてもらう』方がマシ?
「…………よ、ろしくお願いします……」
「最初からそう言えばいーんだよ」
そして双子はニッと悪戯っぽく笑って、
『俺らがオマエを守ってやるよ』
と、あたしに向けて言った。
………ちょっとだけ。ちょっとだけ奴らがモテるのも分かるな、と思ったのは秘密。

