* * * 楓弥があたしの家に来た6月から一気に時は経ち。 季節は夏。 「あと一週間で夏休み、か」 ぼんやりそんなことを考える。 ……あれから。 楓弥はいつもと変わらずに、あたしと接してくる。 あれは一体なんだったんだろう。 ぎゅう、と息が苦しいくらいに抱き締めてきて…あ、熱い、顔が熱い。 ……。 うーん。 「謎だな…、」